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堀井隆行のペットの気持ちColumn

住商アグロインターナショナル ハーツ事業部"
Vol.20

痒みのサインに要注意!

著者:堀井隆行
じめじめ季節は身体の痒みに要注意!

梅雨や秋雨など気温が高くて湿気の多いじめじめした季節が日本にはあります。じめじめした季節には、細菌やカビ(真菌)、ノミ、ダニなどの活動が活発になるので、犬や猫にとっては耳や皮膚の病気になりやすくなります。とくに通気の悪い垂れ耳の犬、シャンプー後の半乾きの状態、通気の悪い寝床で生活している場合などには要注意です。

耳や皮膚の病気には外耳炎や膿皮症(黄色ブドウ球菌などが増殖して、皮膚に発赤や痒みなどが出て、化膿することもある病気)などがあり、その多くが痒みや痛みを伴います。また、悪化すると治りにくく、痒みや痛みから犬や猫に大きなストレスを与え、更には人に感染することも稀にあります。ですから、早期発見が大切で、そのために犬や猫の身体の痒みに注意を払います。

痒みのサイン「身づくろい行動」

痒みのサインとして観察するのは「身づくろい行動」です。「身づくろい行動」は、動物自身が快適な身体の衛生状態を維持するために起こす行動ですが、その中には“痒み”に対する行動があります。具体的には、①口や肢(あし)を使って身体を掻く行動、②地面(床)や物に身体を擦りつけて掻く行動、の2種類です。どちらも病気でなくても日常的に起こる行動ですが、観察のポイントは“掻いている部位”、“頻度”、“持続時間”です。簡単に言えば、「同じところを頻繁に長く掻いている」ときは要注意です。また、痒みや痛み、ノミ・ダニの寄生などで違和感があると、頭や身体を頻繁にブルブルと振るので、これも観察ポイントの1つです。

痒みのサインが見られたときには、身体をチェックしてみてください。耳の場合には、①耳垢がたまっていないか、②耳が赤く腫れていないか(熱をもっていないか)、③耳の中から酸っぱいニオイなどの悪臭がしないか、などをチェックします。身体の皮膚の場合には、①発疹や斑(ブツブツや赤み)、ただれ、腫れ(熱っぽさ)はないか、②傷やかさぶたはないか、③脱毛していないか、④フケが多くないか、などをチェックします。少しでも異常がある場合には、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。

痒みのない病気もある?!

犬や猫の皮膚の病気で有名なものの1つに「皮膚糸状菌症」があります。皮膚糸状菌はカビ(真菌)の仲間で、人にも感染します。人では症状が現れる部位によって、ミズムシ(足)やタムシ(体)、シラクモ(頭)などと呼び分けられています。この皮膚糸状菌症は、犬や猫に痒みを引き起こさない場合があります。痒みがあれば、行動のサインも出ますが、痒みがなければ行動からは発見できません。このような場合は、円形の脱毛が主症状の1つなので日々の皮膚のチェックが重要になります。もし異常を発見した場合には、かかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
皮膚糸状菌は珍しい菌ではなく、身近に存在するので、とくに高温多湿の季節には犬や猫の抜け毛やフケなどを入念に掃除し、換気を行いましょう。また、犬や猫の免疫力が下がると感染・発症しやすいので、ストレスや健康状態の管理も大切です。しっかりとブラッシングをすることも皮膚のムレを防ぎ、病変を発見しやすくなるので有効です。危険な菌というよりも、“見つけにくくしつこい菌”というイメージで捉えていただき、必要以上に神経質にならず、衛生的な環境で愛犬・愛猫と生活することで予防できます。