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堀井隆行のペットの気持ちColumn

住商アグロインターナショナル ハーツ事業部"
Vol.22

犬とのお出かけマナー

著者:堀井隆行
まずは法令を守りましょう

日々のお散歩や旅行など、愛犬とのお出かけはとても楽しいものです。愛犬との楽しい時間を過ごすためにも、お出かけの際には守るべきマナーがあることを知っておく必要があります。マナーの中でも最も重要性が高いのは法令を守ることです。意外と知られていない法令もあるので、まずは法令で定められていることについてご紹介します。

大前提として、犬は市区町村への登録が義務付けられている動物です。「狂犬病予防法」第4条に定められていることです。登録をした犬には鑑札が交付され、それを犬に着用することも義務付けられています。また、「狂犬病予防法」第5条には、年1回の狂犬病予防注射と注射済みを証明する鑑札(注射済票)の着用も義務付けられています。つまり、お出かけの際には、必ず2種類の鑑札を着用してください。さらに、都道府県や市区町村によっては、「ノーリードの禁止(例:東京都)」、「糞放置の禁止(例:足立区)」などが条例に定められている場合があります。条例に定められていなくてもマナー違反に変わりはありませんが、居住地や旅先の条例を一度確認しておくと良いでしょう。その際、動物の保護および管理に関する条例だけでなく、環境美化や迷惑行為に関する条例にも目を通しておきましょう。なお、上記に紹介した内容については、すべて罰則が規定されていますので、ご注意ください。

リードと排泄物の処理に関するお出かけマナー

咬傷事故や交通事故、脱走などを防止するために、犬にリードを着用することは大切なマナーの1つです。前述の通り、(ドッグランなど一部の例外を除いて)犬をノーリードの状態にしてはいけません。これは、「うちの犬はしつけてあるから大丈夫」という問題ではなく、社会的な配慮であることを理解しておきましょう。大切なことは、周囲の人々に迷惑をかけないように、万が一に備えて犬の行動をコントロールできるようにしていることがマナーだということです。その意味では、リードを着用していても、長すぎるリードや伸縮式リードなどで犬の行動範囲を適切に制限できていない場合や飼い主が犬の思うままに行動させてしまっている場合などは、マナー違反と言えます。リードは必ず着用し、短めに持ちましょう。犬に引きずられてしまう場合などは、専門家の指導を受けることも大切です。

環境汚染や悪臭、近隣トラブルを防止するために、犬の排泄物の処理も大切なマナーの1つです。前述の通り、犬の排泄物を放置してはいけません。とくに住宅の密集性の高い都心部では、家庭内で排泄を済ませることがマナーの一環として推奨される傾向にあります。屋外で排泄させる場合には、住宅の玄関先や壁、公園の遊具付近(とくに砂場)などにさせてはいけません。糞は排泄後速やかに回収し、自宅で処理してください。尿については、消臭・除菌剤入りの水で洗い流しましょう。ただの水で流した場合、アンモニアなどの悪臭成分を拡散させてしまうだけになり、逆効果です。犬の排泄のタイミングをコントロールするために、「ワン・ツー、ワン・ツー」などの合図で排泄をするようにトレーニングしておくこともお勧めです。

社交マナーも守りましょう

他の人や犬と交流することもお出かけの醍醐味の1つだと思います。自分の愛犬を皆に可愛がってほしい飼い主さんや犬友達をたくさん作りたい飼い主さんも多いでしょう。しかし、そこには守るべき社交マナーがあることを知っておく必要があります。社交マナーの基本は「自分の気持ちを押売りしないこと」です。自分の愛犬を触ってほしい、自分が他の犬を触りたい、愛犬と他の犬をあいさつさせたい(遊ばせたい)などの気持ちは、相手に伝えて了承を得てから行うことが大切です。また、押売りをしてはいけないのは人に対してだけでなく、犬に対してもしてはいけません。犬に対する大きな誤解として、犬だから①社会性が高い、②コミュニケーション能力が高い、③お友達がいないと可哀想、というものがあります。実際には、生まれもった気質や成長過程での学習によって、犬の友達がほしい犬・つくれる犬かどうか個々に違いが出てきます。ですから、飼い主同士が了承していても、自分の愛犬と相手の犬の様子もよく観察して、お互いに受入れているかを確認してください。どちらか一方でも、嫌がる様子が見られたら離してあげることも飼い主の役割です。なお、「無理にでもたくさんの犬と接すればそのうち慣れる」、「無理にでも犬同士お尻のニオイを嗅ぎ合えば仲良くなれる」と考えている人が多いようですが、逆効果である場合が多いので止めたほうがよいでしょう。飼い主同士、犬同士がお互いに受入れられたときに交流を楽しんでください。ちなみに、犬同士が接触する場合には、混合ワクチンの接種やノミ・ダニの予防、発情している雌犬の接触を避けることも社交マナーです。多くのドッグランの利用規約にも盛り込まれているので知っておきましょう。