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堀井隆行のペットの気持ちColumn

住商アグロインターナショナル ハーツ事業部"
Vol.4

猫は水が嫌い?

著者:堀井隆行
水嫌いのイメージがある猫
水が嫌いなイメージのある猫

“猫”と“水”でまず連想されるのは「シャンプー」だと思います。多くの飼い主さんが猫のシャンプーを試みて激しい抵抗にあった経験があることでしょう。犬と比べても猫の嫌がり方が激しいので、「猫は水が嫌い」というイメージをもっている人も少なくありません。シャンプーが苦手な犬もたくさんいますが、なぜ猫のほうが抵抗の激しさが目立つのでしょうか。


そこには、水が嫌いかどうか以外にも理由があります。まずは猫の身体能力の高さです。柔軟な体、優れた跳躍力と平衡感覚、鋭い歯と爪は、猫の逃走経路と攻撃の選択肢を増やします。つまり、手からすり抜けたり、バスタブから飛び出したり、壁を駆け上ったり、咬んだり、引っかいたり、蹴ったりするので、犬よりも押さえにくく、人が怪我をする危険性も高いわけです。また、社会性の高い犬の場合はリーダーシップのような人との社会的関係性の中で暴れることを抑制することもできますが、単独性の猫の場合にはあまり期待できないことも抵抗の激しさを目立たせます。このように、“嫌”という状態を人がコントロールしにくいことが猫の水嫌いのイメージを助長しているようにも思いますが、猫は本当に水が嫌いなのでしょうか。

猫は本当に水が嫌いなのか?

猫は水が嫌いなのかどうかを考えるためには、そのルーツを考えることが一つのポイントになります。近年のDNA解析から、猫(イエネコ)の祖先種はアフリカ北部や中東などに生息するリビアヤマネコであり、特に中東の砂漠地帯に起源があることがわかりました。このことから、猫も根源的には乾燥して日中と夜間の寒暖の差が大きい環境に適応した特徴をもっていることが考えられます。実際、猫はあまり多くの水を飲まず、発汗機能が乏しいにも関わらず暑さに比較的強い動物です。また、暑いからといって犬のように水浴び行動をする猫はほとんどいません。水に乏しい環境では暑さへの対処として「水を浴びる」という行動が進化しなかった可能性がありますし、水に濡れることが夜間の冷え込みによる体温低下をまねき死の危険性を高める可能性があったからかもしれません。被毛についても防水性はそれほど高くなく、濡れることにはあまり適していないと言えます。行動の選択肢として積極的に水に入る行動はとらず、身体の構造も濡れることに適していないということは、水に対する嫌悪感が強くなりやすいので、「猫は水が嫌い」と言っても間違いではないように思います。


それでは、猫は泳げないのでしょうか。実際は猫も必要に迫られれば泳ぐことができる運動機能をもっています。泳ぐときには犬よりも背中や尾をより多く水の外に出そうとするところが水嫌いを感じさせます。また、水に対する反応が例外的な品種もいます。トルコのバン湖の周辺が発祥地とされる「ターキッシュ・バン」という品種の猫は、別名「スイミング・キャット」と呼ばれるくらい泳ぎが上手だといわれ、被毛もよく水を弾くそうです。猫たちが人と共に世界中に生息地を広げる過程で、水の豊富な環境に適応した猫もいるということでしょう。野生のネコ科動物にはジャガーやオセロットなど水辺周辺で狩りをする動物もいます。特に東南アジアに生息するスナドリネコは泳ぎが得意で水に潜って獲物を捕らえることで有名です。このように猫の仲間であっても生息する環境によっては水が得意にもなるわけです。

猫のシャンプーはしなくて良いのか?

 猫に暴れられた経験や猫は水が嫌いなのに可哀想などの理由から猫のシャンプーを諦めている飼い主さんがいます。また、猫はグルーミング行動がとても発達している動物なので、自分自身で身体を舐めて綺麗にできるからシャンプーはしなくても良いと考えている飼い主さんもいます。大暴れする猫を無理矢理押さえつけてシャンプーをすることはお勧めしませんが、人と共に室内で生活する猫たちを清潔に保つためには、やはりシャンプーができたほうが良いでしょう。特に長毛種の場合はシャンプーが必要です。定期的にシャンプーができるようになるためには、触られること、ブラシをかけられること、濡れたタオルや湿った手で触られること、ドライヤーをかけられること、などと徐々に慣らしていかなければいけません。犬と比べても時間がかかるでしょうが、長期的に見ればシャンプーができる猫は健康管理もしやすくなります。子猫のうちから行うことが理想ですが、成猫でもコミュニケーションの一環として、ご褒美に美味しいおやつ(Hartz® THE TIARA ハーツ・ザ・ティアラ)をあげながら、長い目で取組んであげると愛猫の清潔と健康の維持に役立ちます。

ご褒美に美味しいおやつ(Hartz® THE TIARA ハーツ・ザ・ティアラ)をあげながら長い目で取り組む