ワンちゃんの歯みがきって必要?

人が毎日歯みがきするのは、お口の中をきれいに保ち、健康な生活を送りたいから。
大切な家族である愛犬にも毎日歯みがきをしてあげて、お口の健康を守ってあげましょう。
愛犬のお口の健康を守ることは、愛犬と一緒に過ごす楽しい時間をより長く過ごせることに繋がります。
犬では歯をきれいに保つことで、平均寿命が15%延びると言われています。 これは約2年に相当するとても大きな変化で、口腔ケアの重要性を物語っています。 また、高齢の猫では腎不全が多くみられますが、歯周病には腎不全を悪化させる大きな危険性が秘められています。
毎日の歯みがきが大切なのは、この「歯周病」を予防するためです。歯周病の罹患率は、3歳以上のワンちゃんで8割近くと言われています。

ワンちゃんの歯

ワンちゃんは、人と同じで乳歯から永久歯に生え変わります。
乳歯が生後3週間から生え始め、28本になり、生後4~6ヶ月頃から乳歯が抜け始め、個体差はありますが、12ヶ月頃までには全部で42本の永久歯が生え揃います。

犬の歯式

乳歯から永久歯への生え変わりの時期は、むず痒く感じることもあって人の手を噛んだり、おもちゃなどを噛み続けることが多くあります。この生え変わりの時期からワンちゃんの歯みがきを習慣化するとお口を触られても嫌がらなくなります。まずは楽しく歯みがきすることを心がけてみてください。

乳歯は小さいので食事の最中に抜けて、そのまま飲み込んでしまうことも少なくありません。おもちゃに血がついていたり、お口の中をみて「あれっ。歯がない!」と気づくこともあるかもしれません。

人とワンちゃんのお口の中の環境の違い

人とワンちゃんのお口の中の環境の違い図

人とワンちゃんのお口の中を比較するとまずPH値が違います。ワンちゃんは、アルカリ性、人は中性に近い弱酸性です。アルカリ性だと虫歯菌が繁殖しにくいですが、歯垢が石灰化しやすいので、歯垢から歯石へ変わりやすい環境です。一方、中性に近い弱酸性だと虫歯菌は繁殖しやすいですが、歯石になりにくい環境です。石灰化を防ぐ為、ワンちゃんにも毎日歯みがきをしてあげた方が良いですが、難しいときは最低3日に1回は歯みがきをしてあげてください。1日目は右奥の歯、2日目は左奥の歯、3日目は前の歯、というようにブロックを分けて歯みがきしてあげるのもおすすめです。

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